不動産案件の判断に必要な「事実」と「資料」を、実務面から整えます
不動産に関する案件では、法律、税務、登記、測量、建築、価格、市場性、賃貸借、管理など、複数の分野が関係することが少なくありません。
さらに、実際の案件では、
- 依頼者の説明だけでは対象不動産を特定できない
- 過去の契約書や図面が残っていない
- 登記上の名義と実際の所有・利用状況が一致しない
- 公図、測量図、建物図面と現地の状況が異なる
- 私道、接道、境界、越境、占有等の問題が重なっている
- 行政資料を調査しなければ判断できない
- 不動産の価格や市場性が、解決方針に影響する
- 法律上または税務上の整理後に、不動産をどのように保有・活用・売却するかが決まっていない
といった事情があります。
このような案件について、先生ご自身が現地、法務局、行政窓口、不動産市場等を一つずつ調査することは、時間や費用の面から難しい場合もあると思います。
株式会社コスモでは、先生方の専門判断に代わるのではなく、先生方がそれぞれの専門分野の判断に集中できるよう、不動産実務の「足と目」となって、判断の前提となる事実と資料を集め、分かる形に整理します。
このような段階からご相談いただけます
- 依頼者の話を聞いたが、不動産関係が複雑で全体像をつかみにくい
- 受任前に、案件の内容と実行可能性を確認したい
- どの土地・建物が対象になるのか特定できない
- 依頼者へ追加で何を確認すべきか整理したい
- 遠方の不動産について現地確認が必要である
- 不動産会社の査定書や重要事項説明書をどこまで前提にしてよいか確認したい
- 公図、測量図、登記、現況の関係が分かりにくい
- 価格、賃料、工事費、市場性を含めて方針を比較したい
- 他の専門家へ何を相談すべきか整理したい
- 依頼者との面談に、不動産実務の分かる者を同席させたい
- 先生限りで、不動産に関する見立てを確認したい
正式な不動産鑑定評価や詳細な調査が必要か分からない段階でも構いません。
案件の目的に応じて、資料確認、机上調査、現地・行政調査、価格・賃料調査、調査報告書、不動産鑑定評価書等の中から、必要な方法を検討します。
当社が行う支援
1 対象不動産と関係資料の確認
まず、案件の対象となる土地・建物を特定します。
必要に応じて、次のような資料を確認します。
- 登記事項証明書
- 公図
- 地積測量図
- 建物図面・各階平面図
- 旧土地台帳その他の登記関係資料
- 売買契約書・賃貸借契約書
- 重要事項説明書
- 固定資産税関係資料
- 建築確認関係資料
- 道路台帳・道路位置指定図
- 開発登録簿
- 過去の測量図、分筆図、工事図面
- 過去の写真、航空写真
- 管理規約、総会議事録、修繕資料
- 鑑定評価書、査定書
- エンジニアリングレポート、PMレポート
依頼者や不動産会社から提供された一つの資料だけを前提とせず、資料相互の整合性を確認します。
2 これまでの経緯と関係者の整理
不動産問題では、現在の状態だけでなく、そこに至るまでの経緯が重要になることがあります。
- 取得時から現在までの時系列
- 所有者、共有者、相続人
- 占有者、賃借人、使用者
- 抵当権者その他の権利者
- 過去の契約、合意、工事、相続
- 誰が取得代金や費用を負担したのか
- 誰が不動産を使用・管理してきたのか
- 依頼者の説明と資料の一致・不一致
を整理します。
現時点で確認できている事実と、まだ裏付けが取れていない事項を分け、追加で確認すべき事項を明らかにします。
3 現地調査
書面だけでは実態を把握できない場合には、対象不動産の現地へ出向きます。
必要に応じて、次のような事項を確認します。
- 土地・建物の現在の利用状況
- 道路、通路、進入口の位置
- 境界標、塀、フェンス、門扉の位置
- 擁壁、崖、階段、スロープ等の状況
- 建物、工作物、附属建物等の位置・形状
- 公図や測量図と現地との相違
- 越境や第三者使用の状況
- 占有者、賃借人その他の利用者の状況
- 隣接地や周辺地域の利用状況
- 人や車両の通行状況
- 高低差、地形、接道条件
- 建築、売却、賃貸等を考える場合の利用可能性
写真、撮影位置図、見取図等を用い、先生が現地へ行かなくても状況を把握しやすい形に整理します。
遠方の不動産についても、調査項目、日程、費用を事前に確認したうえで対応します。
4 法務局・行政窓口等での調査
案件に応じて、法務局、市区町村その他の関係機関で調査します。
- 道路の種別、認定、幅員、位置指定
- 建築基準法上の接道状況
- セットバックの必要性
- 都市計画、用途地域等の法令上の制限
- 建築確認、検査済証、建築計画概要書
- 開発許可、造成、擁壁等の記録
- 崖地、災害区域等に関する規制
- 上下水道、ガス等の整備状況
- 私道、通路等に関する行政資料
- 過去の行政指導や是正要請
- 固定資産税関係資料
- その他、物件の特定や利用可能性に関係する資料
調査の結果、別の専門家へ確認すべき事項が判明した場合には、質問事項と関係資料を整理します。
5 不動産価格・賃料・市場性の調査
案件の方針を決めるうえで、不動産の価格や市場性が重要になることがあります。
- 周辺の取引事例
- 募集事例・成約事例
- 土地・建物の市場価格
- 賃料・地代
- 収益性
- 売却可能性
- 想定される買主層
- 賃貸可能性
- 修繕・改修後の利用可能性
- 競売・任意売却時の回収可能性
- 特殊な権利や土地形状が価格へ与える影響
等を調査します。
正式な不動産鑑定評価書が必要な場合と、案件方針を検討するための価格・市場調査で足りる場合を区別し、ご依頼の目的に合った方法を検討します。
6 問題点と選択肢の整理
単に資料を集めるだけでなく、次に何をすべきか判断できるように整理します。
- 現時点で確認できた事実
- 資料間で食い違っている事項
- 現在も不明な事項
- 追加調査が必要な事項
- 各分野の専門家へ確認すべき事項
- 保有、賃貸、改修、分割、売却等の選択肢
- 各選択肢に必要な費用と期間
- 実行上の問題
- 解決後の不動産の利用・処分方法
制度上は可能であっても、費用、期間、市場性、管理負担等を考えると、現実には実行しにくい方法もあります。
法律上・税務上の整理だけでなく、その後に不動産を実際にどう扱うのかまで見通した判断材料を整えます。
7 レポート・説明資料の作成
案件の内容と先生のご希望に応じて、次のような資料を作成します。
- 現地調査報告書
- 現地写真および撮影位置図
- 登記、公図、測量図、現況の対照資料
- 行政調査結果
- 対象不動産一覧
- 時系列表
- 関係者一覧・関係図
- 確認できた事実と未確認事項の一覧
- 資料間の不一致・注意事項
- 各専門家へ確認すべき事項
- 価格・賃料・市場性に関する調査資料
- 選択肢の比較表
- 先生限りの検討メモ
- 依頼者説明用資料
- 専門家間の打合せ資料
簡潔なメモ、調査報告書、詳細なレポート、不動産鑑定評価書等、ご利用目的に合わせた形でご報告します。
8 依頼者との面談・専門家間の打合せへの同席
不動産案件では、依頼者が先生の専門的な説明を十分に理解できなかったり、反対に、依頼者が説明する現地の事情が先生へ正確に伝わらなかったりすることがあります。
必要に応じて、依頼者との面談や、先生方との打合せに同席します。
その際には、
- 不動産関係の専門用語を、依頼者に分かりやすく説明する
- 依頼者の説明を、登記、図面、現況等に沿って整理する
- 各分野の専門的な問題と、不動産実務上の問題を分ける
- 先生が確認したい事項を、不動産の状況に即して補足する
- 複数の専門家による説明を、不動産全体の中で位置づける
という、不動産実務上の「通訳」の役割を担います。
弁護士の先生方へ
多忙な先生方の「足と目」となり、現地・役所・資料から事実を確認します
不動産紛争では、法的な主張を検討する前提として、対象となる土地・建物、現地の利用状況、道路、通路、境界、建物・工作物の位置等を正確に把握する必要があります。
たとえば、
- 公図上の土地と、現地で通路として利用されている範囲が一致しない
- 物件目録に記載された土地だけでは、接道や通行関係を説明できない
- 境界標、塀、擁壁、階段、門扉等の位置が図面と異なる
- 登記上の建物と現地の建物が一致しない
- 私道、通路、セットバック部分等が見落とされている
- 依頼者の説明と、登記・図面・現況との間に食い違いがある
- 重要事項説明書だけでは確認できない行政資料がある
といったことがあります。
当社では、現地、公図、測量図、建物図面、行政資料等を照合し、先生が案件を判断するための前提を整えます。
ご支援できる案件例
- 訴訟、非訟、調停等に関係する不動産
- 物件目録や事件対象不動産の特定
- 通行権、私道、接道、袋地・囲繞地
- 境界、越境、共有物分割
- 借地権、底地、地代、賃料
- 建物増改築承諾料、条件変更承諾料
- 明渡し、占有、残置物
- 第三者の建物・工作物
- 相続、遺贈、遺産分割
- 担保不動産、任意売却、競売
- 損失補償、収用、土地利用
- 売買価格、賃料、工事費等が争点となる案件
- 重要事項説明書や査定書の検証
- 判決・和解後の不動産処理
早い段階で現地と公的資料を確認することにより、対象不動産の特定漏れ、必要な証拠の不足、書面と現況の相違等を把握しやすくなります。
また、勝訴、和解、明渡し、登記手続等の後に、対象不動産を実際に売却、賃貸、改修、分割できるのかという点も、解決方針に影響します。
現地と資料から事実を確認し、法的な解決と、不動産としての現実的な解決をつなぐ判断材料を整えます。
税理士・公認会計士の先生方へ
税務・会計上の検討に必要となる、不動産の現況・時価・権利関係を整理します
相続、贈与、親族間売買、法人取引等では、税務上の評価額と市場での時価が一致しないことがあります。
特に、
- 面積の大きな土地
- 無道路地
- 狭い道路に面した土地
- 袋地・路地状敷地
- 不整形地
- 傾斜地・崖地
- 山林・保安林
- 借地権・底地
- 嫌悪施設に近い土地
- 騒音、土壌汚染、高圧線、地下埋設物等がある土地
- 埋蔵文化財等の問題がある土地
- 賃貸マンション等の収益不動産
- 共有関係や複雑な権利関係がある不動産
では、路線価等による評価と時価の関係について、個別の検討が必要となることがあります。
相続・遺産分割に関する支援
- 相続不動産の特定
- 相続財産の現況・市場性の確認
- 不動産の時価に関する調査
- 遺産分割の前提となる価格資料
- 共有、借地、底地等の権利関係の整理
- 現物分割の実行可能性
- 代償分割に用いる価格の検討
- 換価分割を行う場合の売却可能性
- 分筆、売却、賃貸等の選択肢
- 遺産分割協議、調停、審判に必要となる資料の整理
土地を現物分割する場合には、面積だけでなく、角地、接道、形状、高低差等による価値の違いを考慮する必要があります。
建物や収益不動産は物理的な分割が難しいため、代償分割や換価分割を含めて検討する必要があります。
法人・会計に関する支援
- 親族間・同族会社間の不動産売買
- 法人と役員間の売買
- 会社設立時の現物出資
- 会社分割、事業承継
- M&A、事業再生、事業売却
- 減損会計、時価会計
- 販売用不動産の低価法
- 投資不動産の時価把握
- 社有地、遊休地、未利用地の市場性
- 事業用定期借地権
- 等価交換等に関係する不動産
について、対象不動産の現況、権利関係、市場性、価格、利用可能性等を整理します。
対象不動産の現況、権利関係、市場性、時価、売却可能性等を整理し、相続、遺産分割、法人取引、事業承継等を検討するための判断材料をご提供します。
司法書士の先生方へ
登記簿だけでは把握しにくい、取得・利用・管理の経緯を整理します
古い登記や複雑な名義関係がある案件では、登記事項だけでは実態を把握できないことがあります。
- 長期間残っている仮登記
- 相続未登記
- 数次相続
- 共有者や相続人が多数いる不動産
- 実際の所有・利用状況と登記名義が一致しない不動産
- 複数の法人や第三者名義にまたがる不動産
- 原因証書や契約書が十分に残っていない案件
- 登記整理後に売却、担保設定等を予定している案件
について、
- 過去の契約書、原因証書、入出金資料
- 取得、利用、管理の経緯
- 関係者と相続関係
- 現地の利用状況
- 登記整理後の利用・処分方針
- 他の専門家へ確認すべき事項
を整理します。
登記簿だけでは把握しにくい取得・利用・管理の経緯や、現地の状況、その後の売却・担保設定等の目的を整理し、登記手続を検討するための前提資料を整えます。
土地家屋調査士の先生方へ
測量・境界・分筆の目的を、その後の土地利用と結びつけます
境界確認、分筆、合筆等では、測量を行う目的と、その後の土地利用をあらかじめ整理することが重要です。
- 建築するための境界確認
- 売却のための確定測量
- 相続人間で分けるための分筆
- 戸建住宅・土地分譲のための区画計画
- 複数筆の合筆
- 公図、測量図、現況が一致しない土地
- 道路、私道、接道が関係する土地
- 塀、擁壁、建物等の越境がある土地
について、
- 過去の利用経緯
- 古い図面、写真、工事資料
- 道路、接道、建築上の条件
- 分筆後の各区画の市場性
- 相続人間の公平性
- 売却、建築、賃貸等の目的
- 他の専門家へ確認すべき事項
を整理します。
測量や分筆の目的、その後の建築・売却・相続・土地利用まで確認し、現地資料や過去の経緯を整理して、案件全体を進めやすい状態にします。
建築士・建築設計事務所の先生方へ
建築計画と、不動産の権利・市場・収支をつなぎます
建築や改修の技術的な実現可能性だけでなく、不動産としての市場性や事業性を検討する必要がある案件があります。
- 土地活用
- 新築賃貸住宅
- 戸建住宅・土地分譲
- 老朽建物の改修・建替え
- 用途変更
- 崖・擁壁のある土地
- 接道条件に問題のある土地
- 違法・無断改装がある建物
- 工事を行うか、現況で売却するかを比較する案件
- 建築会社から提示された事業計画の検証
について、
- 登記・権利関係
- 土地・建物の市場性
- 周辺賃料、売買価格
- 想定入居者・購入者
- 工事費と収益性
- 保有・売却の選択肢
- 管理、修繕、将来の出口
を整理します。
建築計画の前提となる権利関係、接道、市場性、賃料、収支、将来の保有・売却等を整理し、建築上の検討と不動産事業としての判断をつなぎます。
その他の専門家の先生方へ
行政書士、不動産鑑定士、金融機関その他の専門家からの、不動産に関する調査、資料整理、価格・賃料調査、セカンドオピニオンのご相談にも対応します。
ご自身の専門分野以外の不動産実務について、現地確認、行政調査、市場調査、価格・賃料の検討等が必要な場合にご相談ください。
先生方との連携において大切にしていること
ご依頼いただいた先生を窓口として対応します
既に依頼者との関係を築かれている先生からご相談を受けた場合には、原則として先生を窓口として対応します。
依頼者へ直接連絡する必要がある場合も、事前に先生と対応方法を確認します。
当社が先生に代わって依頼者との関係を引き受けたり、別の業務を直接勧誘したりすることを目的とするものではありません。
表に出ない支援にも対応します
- 先生限りの事前相談
- 資料の確認
- セカンドオピニオン
- 論点整理
- 依頼者への質問事項の作成
- 面談前の打合せ
- 調査メモの作成
等、当社が依頼者の前面に出ない形での支援にも対応します。
ご依頼の範囲を事前に明確にします
ご相談内容や提供資料は慎重に取り扱います。
調査項目、成果物、納期、費用、当社が行うことを、業務開始前に確認します。
専門家向け支援と、当事者としての経験
当社代表は、不動産鑑定、デューデリジェンス、売買仲介、ノンリコースローンの担保不動産評価等を通じて、延べ1,000件を超える不動産を取り扱ってきました。
また、自らも、
- 不動産の所有者
- 売主・買主
- 貸主
- 開発・工事の発注者
- 管理会社へ業務を委託する側
- 債権者
- 裁判・競売の当事者
- 弁護士、税理士、司法書士等への依頼者
という立場を経験しています。
不動産を評価・分析する立場だけでなく、費用やリスクを負担し、専門家や事業者を選び、実際に問題を整理し、その後の保有、賃貸、改修、売却まで進めてきました。
この双方の経験を、先生方の案件支援に生かします。
まずは案件の概要をお聞かせください
- 「依頼者へ説明する前に、不動産の見立てを確認したい」
- 「遠方の物件なので、現地と役所を調査してほしい」
- 「公図、測量図、登記、現況の関係を整理してほしい」
- 「税務・法律上の検討に必要な価格や市場性を確認したい」
- 「依頼者との面談に同席して、不動産実務の説明を補ってほしい」
という段階でも構いません。
先生方の専門判断に必要となる不動産の事実と資料を整理し、案件を次に進めるためのお手伝いをいたします。
[士業案件について相談する]
※ご相談内容、調査範囲、成果物、納期および費用は、事前に確認のうえ決定します。

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